tikoです。
yahoo!ニュースで、印象的な記事があったので、ご紹介したいと思います。
記事の元となっているのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の、「新入社員意識調査アンケート」です。
今年度の新入社員約1,300人を対象として行われるアンケートですね。
同社のアンケートは、今年で13年目になります。
それが今年度の調査では、「ある変化」が初めて観られたそうです。
私も、この記事について上司と雑談し、いろいろと思うところがありました。
単純に興味深いですし、このブログをお読みのあなたにとっても、知っておいて損はない内容であると思います。
それではいきますね。
Contents
対象のYahoo!ニュースの記事について
記事のタイトルは「『給料より休日』初めて上回る 新入社員意識調査 私生活重視の『自分ファースト』」です。
以下にリンクを貼ります。
新入社員の「会社に望むこと」について、「残業が無い、休日が増える」という項目が「給料が増える」という項目を初めて上回った、ということです。
ちなみに、この記事のもとになったアンケート結果は以下になります。
情報量が多めなので、気になる方以外は読み飛ばしても問題ありません。
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_170509.pdf
評価の方法は、重視する項目をランキング形式で3つ上げ、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントとして集計しています。
これによると、「人間関係が良い」「自分の能力の発揮・向上ができる」という上位2つは圧倒的で、12年間不動のものだったのですが、もうひとつ不動であった3位がこのたび、4位と入れ替わったということですね。
引用:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果」より
調査結果では、年度ごとの推移をグラフ化したものにも触れています。
引用:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果」より
さらに、6位の項目である「私生活に干渉されない」の、近年の増加傾向についても触れられています。
引用:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2017(平成29)年度 新入社員意識調査アンケート結果」より
たしかに、決して少なくない方々の中で、明らかな意識の変化が起きていることがうかがえます。
私が就職したころは、就職超氷河期とまでいわれた買い手市場の時期でしたが、この傾向が見られ始めたのもその時期、というところは興味深いです。
言い換えると、私くらいの30台前半世代を皮切りに、こういった価値観の方は増加傾向にあるということですね。
思えば、私が就職活動をしていた時期も、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が流行りだしていた記憶があります。
先見の明がありますね・・
逆に、この価値観を「自分ファースト」と評した、三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の言葉選びには、どうしても企業側の「不満のようなもの」を感じてしまいますね。
これについて、実際に上司と雑談をして感じたことを、記事にしていこうと思います。
実際に会社で働く社員同士で雑談したこと。
この記事を見つけたのは私の上司で、休み時間中に「これ、どう思う?」と聞かれたことがキッカケになります。
上司は30代後半。仕事人間の彼にとって、この結果に対する見解は冷ややかなものでした。
どう考えても、納得がいっていない、理解ができない、というような反応でした。
対して、私はというと・・・「いまさら何故、そんなことが意外なんだろう」という印象です。
会社で仕事に没頭することと、人生を豊かにすることは、必ずしもイコールではありません。
確かに会社で得られる満足感もありますが、それにどのくらいの価値を感じるかは、その人次第です。
私などは最近は、会社でのパフォーマンスを最大にすることで、いかに少ない時間でより多くの効果を挙げ、自分の時間を作るかということばかりを考えています。
そのため、「残業が無い、休日が増える」という「会社に望むこと」は、私の考える理想の価値感と本当に良くなじむものだったのです。
引用元:ジョジョの奇妙な冒険第三部「DIOの世界 その⑰」
会社の中の方とばかり話をしていると、こういった価値観の歴然たる壁に、ぶち当たることがよくあります。
特に、年代の離れた方であればあるほどに、その傾向は顕著です。
今の上司は30台後半ですが、40代、50代の方とお話しする機会も、会社というコミュニティに属しているとよくあります。
そうした機会を得られるのは、私にとってよい経験でもあるのですが・・・いかんせん、仕事に対しての姿勢については、ジェネレーションギャップのようなものを感じずにはいられません。
さらに印象的だった、上司のコトバ。
そこでは雑談レベルの会話で、価値観の違いに違和感を覚えつつも、私も真っ向から議論を吹っ掛けるようなことはしませんでしたが。。。
自分でも思うところの多かった、2つの言葉をご紹介させて頂きたいと思います。
一つ目は、
「休日があっても、金が無ければ何もできないじゃないか」
というもの。
これについては本心から同意できます。
社会人になって、自分の力でお金を稼ぐことができるようになり、学生の時などに感じていた経済的な不自由からは、かなりのレベルで解放されたと思っています。
だからこそ、お金があることの大切さ、恩恵はようやく現実的にわかりましたし、「世の中金」という言葉の意味も、昔よりはもっと多面的にとらえることができます。
でも、その後にとても同意ができない、二つ目の言葉を聞きました。
「休日があっても、何をしたらいいのか分からん」
冗談交じりで出た、こちらについては、個人的にあまり共感ができませんでした。
こういった思考が根っこにあるから、休日まで出社して仕事をするのでしょうか?
休日に何をするのが一番いいか?なんて、人それぞれですよね。
家で何もせずゆっくりする、というのだって、私からしたら「非常に贅沢な休日の使い方」だと思います。
でも、「何をしたらいいか分からない」なんて、休みをポジティブに捉えていたら、絶対に出てこない言葉ではないでしょうか。
こうなると、一つ目の「休日があっても、金が無ければ何もできない」という言葉の真意まで、あやふやなものになってきます。
休みを、自分の好きなように使える時間を、より良いものにしたいとは思わないのでしょうか?
やりたいことがあるから、お金を稼ぐのではないのでしょうか?
仕事のために休むのか?休むために仕事をするのか?
私はその「やりたいこと」を実現するために休みがあり、それを更に豊かにするためにお金があるのだと思っています。
やりたいこととはつまり、自分が楽しいと思ったり、して良かったと感じるような、「充実した体験」です。
お金の自由さも、もちろん必要ですが、必要最低限以上のお金は、「時間の自由」という土台がある程度あって初めて、欲しくなるものです。
でも、私たちの目指すような成功者は、時間もお金も平均以上に手にしているような、そんな姿ではないでしょうか。
少なくとも、私の知るそういった方々は、過去に時間もしくはお金に、少なからず不自由を感じて、それを「なんとかできないか」と奮闘した結果、成功された方が多いです。
サラリーマンをしていて、年々強くなってきた思い
今回の雑談で、何を感じたかと言うと、
「時間の自由は、やはり自分の手でもぎ取っていくしか無い」
ということです。
あなたもサラリーマンであれば、経済的に自立し、ある程度の生活水準を得られていることでしょう。
でも、時間と言う意味では、満足のいく自由さを得られているでしょうか?
私は、今後同じ仕事を続けていったとしても、これ以上時間的な自由が増えることは無いということが、経験的にわかってしまいました。
たとえ経済的に、今後もっと余裕が生まれてくるとしても、それでは「意味がない」ことも。
そして私の上司のような価値観になっていってしまうとしたら、そんなのはご免です。
私などは、「家族や自分のために使える時間が、もっともっと欲しい」と思っているので。
同様に、あなたの価値観も、あなただけのモノです。
現在の時間的制約の中で、その価値観が満足できるような生活を、今後送れる「見立て」はありますか?
私の答えはノーです。
年々、時間的な不自由を強く、感じます。
おわりに
最近のニュースについて、実際にサラリーマン同士でした雑談と、それについて私の思うところを書きなぐってみましたが、いかがでしたでしょうか。
少しでも共感いただけましたら、コメントもしくは問合せフォームにてリアクションを頂けますと、とても嬉しいです。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の言を引用するなら、「自分ファースト」の何がいけないんでしょうね?
まるで問題であるかのように書かれているのが、気になるところです。
実際、私の上司のような印象を受ける方が、多いということなのでしょうか・・
そうであれば、価値観の違いにより、歩み寄りはそもそも、難しいのかもしれませんね。
以上、「給料より休日」の記事を読んで思うこと、でした。
あなたにとって、有益な情報であることを願います。